シリーズ以外
 

DWJページ →クレストマンシーシリーズ 
→空中の動く城シリーズ →ダークホルム二部作


 

『花の魔法、白のドラゴン』(ISBN4198619018) ★★★★ <Amazon>

<ブレスト>は魔法に満ちた世界だ。たくさんある異世界の魔法のバランスを保つ、大事な存在でもある。ところがある日、その世界のイングランドに住む、宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」が、恐るべき陰謀を企てていることに気づいた。だけど大人たちは、そんな話は信じてくれない。ただひとりの味方、幼なじみの少年グランドも、どんな魔法もひっくり返してかけてしまうから、頼りになるどころか、ロディの方が面倒を見なければならない始末。自力で陰謀に立ち向かう決心をしたロディは、古の魔女から<花の魔法>を受け継ぐのだが……一方、<地球>の英国に住む少年ニックは、長年、魔法を習いたいと夢見ていたが、ある日、ロンドンのホテルから異世界に足を踏み入れ、事情がわからぬままロディを助けることになり……?冥界の王、燃えあがるサラマンダー、大地に眠る伝説の<白のドラゴン>……多元世界を舞台に、二つの視点から描かれた、波乱万丈のファンタジー。(紹介文より)

ロディとニックの交互の視点で書かれている物語で、最初全く別々の話なのに、ちょっとしたことから2人が出会ってしまい、物語はめまぐるしくの展開していきます。その展開に入っていく流れが、もうっさすがジョーンズさん!!って感じ。どうやったらこんなこと思いつくんですか。
花の魔法、白のドラゴン(略して花ドラというらしいです)は紹介にある通りの長編で、もうあっちこっちに話が転がります。この登場人物はいらないんじゃないの?と思うような子達も、ジョーンズさんの愛をちゃんと受けており、思いがけないところで関わってきます。ぶちまけます、イジー達のことです。彼女らがでてくるともうイライラしちゃって!でも、ロディやニックの視点で書かれたものを読んでいるせいなのかロディとニックは欠点なんてない、みたいに感じてしまいがちですが、ロディから見たニック、またニックから見たロディの両方に欠点があるみたいなので、皆それぞれの欠点は必ずしもあるみたいです。だからこそ皆個性的で面白い。(これはジョーンズのどの作品にも当てはまるよね!)
そして、アーサー王伝説、ケルト神話などの要素を合わせて用いております。(日本人には馴染み難い感覚です)最初”巡りの旅”と聞いた瞬間アーサー王か、と思い浮かべますし。ラストの怒涛の展開では何やらどえらい豪華な顔ぶれになっているようです。その辺も注意して読むといいかも。
ジョーンズさんの不意打ちラブに弱いです…。ジョーンズさんの作品では絶対必ずラブが入ってるのに、それ以外が忙しくて忘れてしまっているところへポンと入ってくるラブ。今回もロディ、ニックが、絶妙のタイミングでボーイミーツガールなのでありますよ…。かなり特殊だけど。気に食わない、みたいに思ってるけどついつい意識は相手の方に…、みたいなさv
植物の名前がたくさん出てきますが、9割知らないものばかりでした。英国では庭造りが盛んであるそうですし、少しでも知っている花があればもっと楽しめたのかな?なんて。

2005.2.28.


 

『バウンダーズこの世で最も邪悪なゲーム』(ISBN:4569636241 \1900)★★★☆<Amazon>

イギリスで生まれた少年ジェイミーは、弟と妹と暮らす普通の少年だった。古城と呼ばれる場所で、不可解なゲームをする“あいつら”に捕らえられ、ゲームの世界に放り投げられてしまうまでは……。鉱山の世界、大神殿の世界、戦場の世界、けだものたちの世界など、ひとつの世界から次の世界へとさまようジェイミーの旅がはじまった。この邪悪なゲームのルールは何か? もとの世界に、自分の家に帰ることはできるのか? ゲームに翻弄されつつも、彼は、故郷を失った奇妙な生命体ヘレンと、悪魔ハンター・ヨリスに出会い、同盟を結ぶ。「バウンダーズ」達は、必死でチャンスをつかみ、帰途を見いだす反撃の計画を立てるのだった。(本著カバーより)

一見遠回りで関係なさそうなのに、意外なところでカチッカチッはまっていくところは相変わらすのお見事。
ジョーンズ特有の世界を飲み込むまでに時間はかかるけれども、飲み込んでしまえばあとはひたすた熱中!
ジェイミーの視点から描かれているので、読者からはジェイミーの気持ちにシンクロするはず。というか彼が一番まともです。(そういうふうに描かれている?)
ただ最後は…。ジェイミーが…。
<あいつら>の仕組みがまだよく飲み込めてないのでまたよみかえしてみたいと思います。
多分キリスト教とか聖書とか詳しい人は読みやすいんだろうな、と思ったり。

2005.2.18.


 

『魔空の森 ヘックスウッド』(ISBN:4092904010 \1995) ★★★☆ <Amazon>

銀河の中心とロンドン郊外の森を往き来する時空を越えたファンタジー小説。物語は、少女がロンドン郊外にあるヘックスウッド農場に次々と不審な人物が出入りするのを目撃するところから始まる。少女は農場に出かけ、そこで何世紀もそこに幽閉されていたという魔法使いに出会うが、実はこのヘックスウッド農場には、宇宙のはるか彼方、銀河系の支配者から送り込まれた「バナス」という不思議な装置が封印されていた。そのバナスが突然動き出し、地球全体が危険にさらされていたのだった。果たして少女は危機を救うことができるのか。(著者からの内容紹介より)

うーん、ちょっと難解でした。
時間経過が複雑だったのかな?と。
でも、神秘的な森の力の描き方とか、ラストでブワーッと広がったものが収縮されていくところとか、さすが!!っ手感じ。
個人的にはアンとモーディオンのくすぐったい関係が好きさ!モーディオンの笑顔が見てみたい!!モーディオ〜ン(愛)。
話は宇宙からイギリスの民間伝承にまで広がっています。できれば日本人に馴染みのない民間伝承には解説があったほうがいいんじゃないだろうか。(と出版社に言ってみる)

2005.2.10.


 

『星空から来た犬』(ISBN:4152500263 \1700) ★★★★★ <Amazon>

星々の世界の住人シリウスは、無実の罪で犬の姿に変えられ、地球へ追放となった。星空へもどるには、失われた魔法の道具ゾイを見つけるしかない。飼い主となった孤独な少女キャスリーンと心を通わせるいっぽうで、シリウスは危険な冒険にのりだしてゆく!
(本著カバーより)

むしろシリウスが心通わせたのはキャスリーンがお世話になっている家の飼い猫ティブルズだと思うね!!とある事件を機に、仲が悪かった2匹が心通わせるようになるのですが、このじゃれあいがなんとも可愛い!キュン☆てっきり私はシリウスとティブルズの恋話かと勘違いしてしまいましたよ…。(全く違います)
結構エリートだったシリウスですが、いきなり地球で犬に転生してしまいます。シリウス、つまり犬から見た人間の世界は、人間からは思いつかないような視点でもって描かれているところも新鮮。親しんだ日常が舞台か、と思えば太陽・ソル(いい奴)がいきなり話しかけてきたりするところなんかはまったくファンタスティック。
ラスト、必死にゾイを見つけようとするシリウス。そして切ない最後が待っています!!
オススメです!!

2005.2.3.




『いたずらロバート』(ISBN: 4835440757 \1575)★★ <Amazon>

メイン館という、古くて由緒ある館がありました。見物客がにぎわうその館に、むかし<いたずらロバート>といわれた魔法使いが、少女の気まぐれから、墓の下から呼び出されてしまいました。
なにしろ過去の人なので、今と昔の区別がつかず、思わぬ大騒動がもちあがります。

今まで読んだDWJ作品の中で一番読みやすかった。(そりゃあ量も少ないしな・汗)
それほど長くもなかったし、構成もシンプル。
そして、このロバート君、350年ほど前の人なので、その時の感覚で突っ走ってる所がなんとも面白かった。ヘザーがどれほど説明しても「この館は僕のもの」は変わらない(笑)。
短いながらも、ロバートの性格や、いろいろな楽しいアクションがたくさんあって面白いお話でした。
あれからロバートとヘザーってどうなるんでしょうね。

2002.9.15.

 

『マライアおばさん』( ISBN: 419861766X \1785)★★★ <Amazon>

お父さんが行方不明になってからというもの、お父さんの義理のおばさんにあたるマライアおばさんは、毎日しつこく電話をかけてくる。「あんたたちが心配でたまらないよ」人のいいお母さんは丸めこまれて、私とお兄さんのクリスを連れて、おばさんを訪ねることに決めてしまった。だけど行ってみたら、おばさんの海辺の町は、なんだか妙だった。子供が一人もいない。男のお人はみんな、ゾンビみたいにぼーっとしてる。元気なのはおばさんたちだけ。おまけに、クリスの部屋には幽霊が出る…!
私はおばさんたちの話し相手をさせられる。おまけに反抗したクリスが、思いもよらない恐ろしい目にあうことに…?            (本著紹介より)

最初読みながら思ったことは、「いるいる、こういうおばさん!」でした。もう、とにかくカンに触る人っているでしょう!?この本にでてくるマライアおばさんは、立てるのに車椅子、歩けるのに両手にステッキ、着替えとフロは人に手伝ってもらうもので、自分は作らないのに食事の調理についてうるさい、という(まだまだ書ききれないほどあるけど)、自分はか弱いと思い込んでる人物なのです!特技は、自分の気に入らない言葉は「聞こえません」の態度を通すこと。うわぁ、いやなおばさんですね。
そして、そのマライアおばさんに振り回されることになる本編の主人公家族…。かわいそうだ。
一見、ファンタジー要素が見受けられないのですが、後半から実は巧妙な魔法が仕掛けられているのだということに気づきます。クリスの「幽霊」発言が出るまでは本気でいやなおばさんに振り回される人々のお話で終ってしまうのかと思うほど。
さて、そんなファンタジーらしからぬ始まりで始まるこのお話。一体どのように謎が現れ、謎を解こうとするのか、一見表にはでてこない<隠れた悪意>と戦う主人公の姿をご覧ください!
淡々と語られる語り口がホラーな印象を与えます。

2004.4.22.

 

『七人の魔法使い』(ISBN4198617856 ¥1700)★★★★ <Amazon>

ある日突然、「ごろつき」はハワードの家に居すわってしまった。ハワードたちが住む町を影で支配している魔法使いの一人、アーチャーに言われて来たのだという。
さっさとゴロツキを追っ払いたいがためにハワードは手をつくすが、調べていくうちに様ざまなことがわかってきた。魔法使いは七人のきょうだい、しかもそろいもそろって作家である父さんの書く原稿のせいで、この町から一歩も出れなくなっている、というのだ。七人の誰かが仕組んだことらしいが、いったいだれが、なんのために?
個性的な魔法使いのきょうだいたちにふりまわされ、さんざんな目にあわされながら謎を追ううちに、ハワードはとんでもないことに気づき始め…?

なんともだたばたとして落ち着きのないお話です!そして目が離せない!!
はじめゴロツキがむかついたりなんかもしましたが、なんだよ、かわいいヤツじゃん!(そうなるまでが長かった)スサマジーに弱い!
七人の魔法使い、続々と出てきますが、兄弟なのに全く似てなかったりちょっと似てたり。一番はやはりハサウェイさんでしょうか。なんともミステリアス!孤高です。
最後のタネはハワードですので、お見逃しなく!!
 
 →DWJページ →クレスロマンシーシリース →空中の動く城シリーズ →ダークホルム二部作