| <ブレスト>は魔法に満ちた世界だ。たくさんある異世界の魔法のバランスを保つ、大事な存在でもある。ところがある日、その世界のイングランドに住む、宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」が、恐るべき陰謀を企てていることに気づいた。だけど大人たちは、そんな話は信じてくれない。ただひとりの味方、幼なじみの少年グランドも、どんな魔法もひっくり返してかけてしまうから、頼りになるどころか、ロディの方が面倒を見なければならない始末。自力で陰謀に立ち向かう決心をしたロディは、古の魔女から<花の魔法>を受け継ぐのだが……一方、<地球>の英国に住む少年ニックは、長年、魔法を習いたいと夢見ていたが、ある日、ロンドンのホテルから異世界に足を踏み入れ、事情がわからぬままロディを助けることになり……?冥界の王、燃えあがるサラマンダー、大地に眠る伝説の<白のドラゴン>……多元世界を舞台に、二つの視点から描かれた、波乱万丈のファンタジー。(紹介文より) |
|
ロディとニックの交互の視点で書かれている物語で、最初全く別々の話なのに、ちょっとしたことから2人が出会ってしまい、物語はめまぐるしくの展開していきます。その展開に入っていく流れが、もうっさすがジョーンズさん!!って感じ。どうやったらこんなこと思いつくんですか。
花の魔法、白のドラゴン(略して花ドラというらしいです)は紹介にある通りの長編で、もうあっちこっちに話が転がります。この登場人物はいらないんじゃないの?と思うような子達も、ジョーンズさんの愛をちゃんと受けており、思いがけないところで関わってきます。ぶちまけます、イジー達のことです。彼女らがでてくるともうイライラしちゃって!でも、ロディやニックの視点で書かれたものを読んでいるせいなのかロディとニックは欠点なんてない、みたいに感じてしまいがちですが、ロディから見たニック、またニックから見たロディの両方に欠点があるみたいなので、皆それぞれの欠点は必ずしもあるみたいです。だからこそ皆個性的で面白い。(これはジョーンズのどの作品にも当てはまるよね!)
そして、アーサー王伝説、ケルト神話などの要素を合わせて用いております。(日本人には馴染み難い感覚です)最初”巡りの旅”と聞いた瞬間アーサー王か、と思い浮かべますし。ラストの怒涛の展開では何やらどえらい豪華な顔ぶれになっているようです。その辺も注意して読むといいかも。
ジョーンズさんの不意打ちラブに弱いです…。ジョーンズさんの作品では絶対必ずラブが入ってるのに、それ以外が忙しくて忘れてしまっているところへポンと入ってくるラブ。今回もロディ、ニックが、絶妙のタイミングでボーイミーツガールなのでありますよ…。かなり特殊だけど。気に食わない、みたいに思ってるけどついつい意識は相手の方に…、みたいなさv
植物の名前がたくさん出てきますが、9割知らないものばかりでした。英国では庭造りが盛んであるそうですし、少しでも知っている花があればもっと楽しめたのかな?なんて。
2005.2.28. |
|