クレストマンシーシリーズ
 

魔法使いは誰だ 『クリストファーの魔法の旅』 『魔女と暮らせば』
『トニーノの歌う魔法』 『魔法がいっぱい』

DWJページ →空中の動く城シリーズ →ダークホルム二部作 →その他の作品


<大魔法使い
クレストマンシー>
『魔法使いは誰だ』(ISBN4198614040 \1700)

「このクラスに魔法使いがいる。なぞのメモに、寄宿学校は大さわぎ。魔法は厳しく禁じられていて、魔法使いは見つかりしだい火あぶりになるからだ。だれが魔法使いなのか?メモを書いたのは?「おまえが魔法使いだろう」と真っ先に疑われたのは、仲間はずれの男の子チャールズと、有名な大魔女の血をひいている女の子ナンだった。続いて、校内で魔法としか思えない事件が次々と起こりはじめた。音楽の時間に鳥の歌を歌えば、ものすごい数の鳥が飛びまわる。夜中に学校中の靴が集まり、講堂にどさどさふりそそぐ…。やがて副校長の息子で嫌われ者のブライアンが、「魔法使いにさらわれる」と書き残して失踪し、さわぎはますますエスカレート。追い詰められたナンと仲間たちは、古くから伝わる助けを呼ぶという呪文を、唱えてみることにした。「クレストマンシー!」するよ現れたのは…?(本著カバーより)

寄宿学校、というあたりがなんだかとてもイギリスっぽい、と思ってしまったのは私だけでしょうか。学校ということで、いろんな個性的な子どもたちが出てくるのは見物。意地悪な子、おとなしい子、など小学生のときをおもいだします。魔法さわぎのないようも子どものイタズラのようでおかしかったです。私はチャールズが好きです。なんでも自分だけの暗号を作って、それをそのまんま日記に書いてしまって自分にしかわからないようにするんですよね!で、先生たちの受けは最悪という…。どうせ先生たちが見てるってわかってるなら、先生たちが望んでるようなことを書いてしまえばいいのに。子ども社会は複雑です。
そして、われらがクレストマンシー!登場のシーンが笑えます!ああ、なんだかすっごくおかわいそうだわ。でも、クレストマンシーだって、そういう職業柄だってわかってるのに、結構子どもっぽいことしますよね。

2004.10.29.

 

<大魔法使い
クレストマンシー>
『クリストファーの魔法の旅』(ISBN4198614350 ¥1700)

クリストファーは幼い頃から不思議な夢を見ていた。岩場を抜けてさまざまな谷におりていくと、谷ごとにとがう世界がある、という夢。クリストファーが別世界へ旅することのできる強い魔力を持っている、と気づいた伯父の魔術師ラルフは、クリストファーをだまして、使用し始める。目覚めている時のクリストファーは、いっこうに魔法が使えなかった。心配したお父さんに、探知能力者ポーソン博士のところへつれていかれたクリストファーは、意外なことを聞かされる。

準備中

 

<大魔法使い
クレストマンシー>
『魔女と暮らせば』 (ISBN419861461x \1700)

両親をなくしたグウェンドリンとキャットの姉弟は、遠縁にあたるクレストマンシーの城にひきとられた。 だが、将来有望な魔女グウェンドリンは暮らしが窮屈で我慢できず、魔法でさまざまないやがやせをした挙句姿を消してしまう。代わりに現れた、姉にそっくりだが「別の世界から来た別人だ」と主張する少女を前に、キャットは頭を抱える。やがて、グウェンドリンの野望の大きさが明らかになる事件が・・・?

紹介文ではわかりにくいけど、主人公はキャット君です(私はわからんかった)。
序盤のグウェンダリンの魔法のいたずらとかの場面はすごくおかしかったな。彼女も素直な所があるじゃない、とか思っったけど実はそうでもなかった。最後の彼女への仕打ちは軽すぎたのではないかと思います。中盤彼女のせいでやきもきさせられただけにね。甘いよ。ジャネットだってかわいそう。ま、彼女達は別世界で生きた方が良かったという人生、立ったんでしょうかね。そういう星の下に生まれた人生もありっていうことか?
結構前に書かれたせいかも知れないけど、私はもっと奥の深い所まで書いて欲しかったところがあるな。終盤のノストラム兄弟を始めその他多くの魔法使い達の主張だって、言われてみればごく当然の意見だと思うのよね。だからって、私は彼らの意見に賛成しているわけじゃないけど。でも、それならどうしてやってはいけないのか、、という部分が結構曖昧にしか書かれてないと思う。児童書なら児童書らしく教訓を残さないとだめよ。あれで児童達は納得するの?だって当のクレストマンシーはドラゴンの血を平気で使ってるし異世界にだって行ってるじゃない。
ま、そこの所は置いておくとして、全体的にはすごく面白かったです。読みやすいけれど複線がいたるところに引いてあって、構想が緻密。このシリーズ4作あるうちの3番目に出版された作品なんだけど、もともと時間軸とかバラバラらしいのでどこから読んでも楽しめるようになってます。そのせいか気付かなかったんだけどこの世界設定なかなか面白い。うーむ。これはシリーズ読破せねばな。
そして、私の注目株はミリーさんだね。なんとクレストマンシーの奥さん!あの人に奥さんて。そんでまた子供(!)が目茶目茶フツー。あの二人の子供らしくない。だって、なんだかマトモなんだもの!

2002.6.30.

 

<大魔法使い
クレストマンシー>
『トニーノの歌う魔法』 (ISBN 4198614881 \1700)

魔法の呪文で名高い二つの家が反目しあう、イタリアの小国カプローナ。両家の魔法の力がなぜか弱まって、他国に侵略されそうな危機の中、活路は失われた<天使の歌>を再び見出すことしかない。だが両家の大人たちは、互いを責め、クレストマンシーの「危機は邪悪な魔法使いのせいだ」という忠告にも耳をかさない。そんなとき、両家の子どもたちトニーノとアンジェリカが、「呼び出しの魔法」に惑わされて行方不明に。「子どもをさらった」と非難しあい、盛大な魔法合戦をくり広げる大人たちをよそに、トニーノの兄はパオロとアンジェリカの姉レナータは、力を合わせて弟妹を探し始める。
一方トニーノたちは、目覚めてみると、人形の大きさにされ、人形の家に閉じ込められていた…!?

面白かった。クレストマンシーがいる世界はここの世界とは違うんで世界史やっててない私にはそこの所はわかりませんが、おそらく面白いツクリになっているんでしょう。
『魔女と暮らせば』でもそうだったけど、最初要所要所にポイントが隠されていて、最後にドドーンとやっちゃってくれます。
両家の魔法合戦も見所だけど、やっぱり面白いのは終盤のトニーノとアンジェリカの冒険ね。ハラハラしました。<天使の歌>もただの伝説ではなく、本当にあるから面白いのよね。<天使の歌>が歌われたシーンの描写は必見。天使すごーい。ケチケチしないでいつもいればいいのに。
それにしてもクレストマンシー出番少なすぎ。そして、今回の注目キャラはベンヴェヌートとヴィットーリア。え?いつのまにそんな関係に?ってゆうか、ベンヴェヌート?
最後の作者の言葉をよんで、また感動。美しいお話でした。読むと楽しくなれて、勇気の持てる作品です。

2002.7.13.

 

大魔法使い クレス
トマンシー外伝
『魔法がいっぱい』  (ISBN 4198616639 \1600)

『魔女と暮らせば』、『トニーノの歌う魔法』、『クリストファーの魔法の旅』、『魔法使いは誰だ』など、クレストマンシーシリーズの短編集。
『魔女と暮らせば』のキャットと、『トニーノの歌う魔法』のトニーノが登場する「キャットとトニーノの魂泥棒」など4編を収録。

・「妖術使いの運命の車」
『魔女と暮らせば』でキャットが最初に住んでいたコヴェン通りの住人<なんでも屋の妖術使い>のお話らしいです。
魔力を奪われて、困った<なんでも屋妖術使い>がジャン・ピエールに送り込まれた世界に待っていたものは…?

・「キャットとトニーノの魂泥棒」
その名の通り、『魔女と暮らせば』のキャットと、『トニーノの歌う魔法』のトニーノが登場。両作品の主人公が出るとあって、短編ながらなかなかの重厚感。
イタリアからクレストマンシーが連れ帰ったトニーノをキャットはなかなか好きになれずにいました。そんなとき、キャットはクレストマンシーからトニーノを連れて出かけるようにいわれますが…。
クリストファーとミリーの結婚話なんかもチラリと垣間見れてお得なお話です…。

・「キャロル・オニールの百番目の夢」
売れっ子の夢見師キャロル・オニール。彼女は百番目の夢が見れなくなってしまった。原因は不明。そこで彼女の父の友人だというクレストマンシーの助けを借りることに…。
裏舞台な所は『ダークホルムの闇の君』に少し似ているかも。
はっきりそれとは書いていませんが、クレストマンシーの城の子どもたちが元気でやっている様子も伺えます。それにしても、ミリーって何を考えてるんでしょうね。(え?)

・「見えないドラゴンにきけ」
<破壊の賢人>をめぐる神々と太陽の神の血を引くタスパーのお話。
この話に出てくるクレストマンシーはかなりイイカンジですb
神々の前に出なくてはならないという一番おめかしの必要な時に限ってパジャマで登場せねばならぬというのは、派手好きの彼にはなかなか屈辱的だったのではないでしょうか。それともそんなことは考えてませんか。
ラストページに描かれているクレストマンシーの後姿が涙を誘います(笑)。
「クレストマンシーもツライよ」または「お父さん、頑張って!」(肩ポン)ってところでしょうか。

2003.11.19.

 

『魔女集会通り26番地』  (ISBN4-03-726260-6 \1600)
初版1984年で偕成社から出版。訳・掛川恭子 絵・赤坂三好。『魔女と暮らせば』と同じ『Charmed Life』の邦訳。
現代廃刊しており、図書館などで探すのがおすすめ。ちなみに作者表記は「ダイアナ」ではなく「ディアナ」になっておりますのでご注意を。

「復刊ドットコム 魔女集会通り26番地」 も参考に。

2003.12.18.
 
 →DWJページ →空中の動く城シリーズ →ダークホルム二部作 →その他の作品