『伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて/谷瑞恵 ★★★☆ Amazon/bk1 2005.10.17.

妖精博士のリディアはわけあって雇い主の伯爵エドガーと形だけ夫婚約をしている。お得意のあまい言葉で迫ってくるエドガーにいつも振り回されるリディア。婚約指輪の管理人であるという妖精にまで伯爵の婚約者として扱われてしまう。一方、妖しげなブラックダイヤを手に入れたエドガーの周囲では、不吉なことばかり起こるが、彼はこのダイヤを使ってプリンスへの復讐をたくらんでいるようで!?


いろーんなところで話が展開中。
一話完結型だけれども、そろそろ続けて読まないとついて行けない感じ。
今回は、エドガーとリディアの仲が、近寄ったのかどうなのか、遠ざかってはいない微妙な雰囲気。
近寄ってはいるんだろうけれど、なんか、根本的なところでは一本線が引かれているって感じかな。複雑。
さて、エドガーの天敵であるプリンスの謎が、だんだん明らかになってきました。
ただ、エドガーのセリフは甘い。ひたすら甘い。でも現実はそんなに甘くない。
お気楽なノリで始まった話だもんで、こんなに深刻な展開になってくるとはおもわなかったなっていうのが本音。
イギリスの歴史もちょこっと勉強になります。キリはエリザベス1世の時代くらいしか興味なかったもんで、その辺詳しくなくて・・・
エドガーさん、元をたどればピー(ネタバレ)かもしれないってどないなもんでしょ!!
なんか、エドガーの中でも感情が矛盾してきてるみたいなことがかいてありまして、そうするとケルピーの方が、ダイレクトな分、誠実に見えてくるのが悲しいところ・・・。



『雄飛の花嫁 涙珠流転』/森崎朝香 ★★☆ Amazon/bk1 コバルト文庫 2005.5.10.

年待てば、兄王は迎えに来てくれる。
綏国(すいこく)公主珠枝(しゅし)は、隣国閃(せん)との和睦のため嫁ぐことに。異母兄を慕うがゆえ、時の運命に翻弄される娘の行方は……!?
珠枝は綏国公主。先王の寵子(ちょうし)でありながら、父王亡きいま、愛らしく美しい異母妹、仙華(せんか)の陰で心細い日々を送る。そんななか、大陸では巴飛鷹(はひよう)率いる閃国が勢力を広げ、綏との間で緊張を高めていた。そして、和睦のため、珠枝が閃の王妃として差し出されることに! 3年経ったら、必ず迎えに行く幼い日から慕い続ける異母兄の言葉を信じ、見知らぬ国へ嫁ぐ珠枝を待ち受ける運命は、いかに!? (本著紹介より)


珠枝がまあかわいそうな話です。なんじゃあの義母は…!!
しかし、嫁いだ先の閃のう王様がよきお方でのびのびと…してるのかなあ。あの兄王が情けないよ。
何が「3年たてば迎えに行く」だよ!!むきー!!珠枝、もう帰らなくて良し。(結論)
話はよくまとまっていて良かったと思います。ラストがちょっと物足りないですが。というのも義妹の仙華、もっと苦労しなさい!とか思っちゃってな!!あんな清いまま傷つかずにおわるのはちょいとよ…。
さて、この話で、珠枝の母国・綏国が他国からの襲撃で危機にあいそうになったとき。珠枝は自らが出て自国の兵を励まし、反対に綏国の王妃である義妹の仙華は王宮に閉じこもって、さらに義母は「高貴な身分のものは姿を見せるものではない」といっていました。これってどっちも道理があるよな、と思ってしまいました。
そういうのって、どっちが正しいか、じゃなくて文化の違いだと思います。どっちがどっちを押し付けたりすることはないと思うな。ただ、自分がしたいようにするべきではないかと。でもまあこの本の場合、あまりにもふがいない、現金な仙華の姿でありましたが。



『伯爵と妖精 プロポーズはおてやわらかに/谷瑞恵 ★★★☆ Amazon/bk1 コバルト文庫 2005.5.10.

妖精と話ができる少女リディアは口説き魔でいわくつきの過去を持つ伯爵エドガーに雇われる妖精博士(フェアリードクター)。ある日、彼女のもとに野の花の妖精が現れた。青騎士伯爵であるエドガーを妖精女王の花婿として迎えに来たのだが、花婿に渡すはずの”月”を盗まれてしまったというのだ。同じ頃、リディアの故郷から獰猛な妖精ケルピーがやってきた。リディアは彼にプロポーズされたことがあって…!?
(本著カバーより)


恥ずかしい。
とにかく伯爵の口説き文句が恥ずかしいぞ。でも何故だろう、ここまできちゃうと反対に心地いい・笑。
妖精のプロポーズを断る呪いがなんとも乙女心をくすぐります。
さて、今回リディアに求婚をしている妖精のケルピー(馬)が現れます。このケルピーもまた伯爵とは違った意味でストレートな奴なんですよ。憎めない。伯爵があくまでケルピーを馬扱いするところが好きだ!
しかし、ぬけがけポールも忘れてはいけない。が、やっぱり一番ぬけがけなのは伯爵さ。もうラストが天晴れ。
内容はまあドタバタとしながら、「プリンス」に復讐するための準備を着々と整えつつ、リディアは一体誰と恋に落ちるのか、とか、きっとまた妖精が絡んでくるんだろうな、ということを予感させる話でした。次が楽しみ☆
そして、忘れてはいけない、ネコ型妖精・ニコ!!
今回も可愛さ全開!!
「いいか、二度とおれをさわるな、撫でるな、ゴロゴロいわすんじゃねえ!」
とかふわふわにゃんこにいわれてみなさいな!!きゅんきゅんする。
ニコにも何か秘密がありそうだし…、次が早く出てほしいー!!



『しをんのしおり』/三浦しをり ★★★ Amazon/bk1 新潮社 2005.5.10.

作者のHP上で公開されたエッセイをまとめた本。泣く子も笑う、本好きだが普通のオタクとは言いがたいなんちゃってオタクライフをご覧あれ!


とくもまあ次から次へと頭が回ること回ること。地味でものぐさそうだが頭の回転はすさまじいぞ。
きっと本人に会ったら、沈黙が流れたって「この人の頭の中ではどんなことを思われているんだろうか」と気が気じゃないに違いない。
しかしおかしなところで共感してしまったり、なまめかしくも美しい日本語が使われていたりと、深い本なのでありました。
一番ぶっ飛んでいると思ったのは「次元五右衛門チェックシート発動」です。



『正しい魔女のつくりかた』/アンナ・デイル ★★★☆ checkbox.gifAmason ハリネズミの本箱 2005.3.14.

クリスマス直前、ごく平凡な少年ジョーが知り合った女の子トゥイギーは、なんと魔女!見習いとして、ほうきで空を飛んだり呪文をかけたりの修行中だ。そんなトゥイギーとともに、ジョーはいつしか魔法界をゆるがす大事件に巻き込まれ…。 (本著カバーより)

表紙の可愛さに魅かれて読んだのですが、中身もしっかりしていてよかったです!
ジョーの成長とか、トゥイギーの可愛さとか、彼らをとりまくヘンテコな大人とか(笑)、個性豊かです。
かわいらしいお話なのかな、と思っていたのですが、思ったより深いところまで書かれているし、最後のほうは二転三転として目が話せませんでしたよ。オススメ

 



<ティーン・パワー
をよろしくC>
『猫の王国』/エミリー・ロッダ ★★★ YA! AmazonへAmazon 2005.2.3. 

ティーン・パワーのメンバーに舞い込んだ今度のお仕事はペットショップのお手伝い。でもそのペットショップの経営者の夫婦がとんでもないやつで…。
同時期に町で飼い猫の失踪事件が相次ぎ、ティーン・パワーは事件に巻き込まれていく…!?


今回の主人公はエルモ。「ペン」次期社長の3世くん。彼はてっきりいじめられっこかと思いきや、人好きのする思いやりがある寂しがりやの少年でした・・・。
それにしても、ペットショップの夫婦最悪に性格わるいですよ!むかっ腹に注意。
そして、やっぱりサニーすごくいい子だ。次の巻がサニー主人公ということで、すごく楽しみなのです。