ティーン・パワーがCM出演。しかも超人気アイドルとの共演。ところが、そのアイドルが行方不明に! 「デルトラ・クエスト」のエミリー・ロッダ好評シリーズ第3弾! ティーン・パワーにCMエキストラ出演の話が舞いこんだ!しかも、超人気アイドルのカサンドラ・キャスとの共演!よろこんで撮影にのぞんだティーン・パワーの面々。しかし、その夜、カサンドラの姿が突然消えてしまった!(紹介文より) 今回の主役はオシャレ好きのリッチェル。 1巻2巻で薄々気づいてはいましたが、私ってやっぱりリッチェルが嫌いです! そういえば昔なんかいたなあ、言葉には出さないけれど、こんなふうに心の中で思っていそうな子って。という感じ。リッチェルは家族以外の人を見下しているような感じ。そんな彼女ですが、夢に対する姿勢だけは拍手者だと思います。カサンドラの根性だって負けていませんがね!リッチェルが体験するのはホンキでピンチな事件ですよ。 はやくサニーの話が読みたい!(空手・スポーツ少女!)サニー好きだ。いい子なんだもん。 |
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『人生激場』/三浦しをん ★★★★ 身持ちはかたく、身のまわりは(なにかと)騒がしい二十代(後半)。プレーンな日常を「非日常」に変えてしまうマジカルなツッコミと冴えまくる嗅覚。『週刊新潮』も白羽の矢を立てた気鋭作家の身辺雑記集。 (レビューより) 笑える。言葉の言い回しも愉快で楽しいけれど、この本の一番の才能は妄想だと思います。 詳しく語ってしまうと面白くなくなっちゃうかもしれないから詳しくは言えない!エッセイだのですが、書かれた年はワールドカップみたいですね。とにかく私は李欧とアンジョンファンな夢とカーンと胸毛とタオパイパイが好きです。(字面だけ見ても妖しい本だ)もう爆笑。何気なーい日常の一コマから膨らむ妄想と漫画オタクぶりとほんの少しの文学っぷりが堪能できます。大好き。 |
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『月魚』/三浦しをん ★★★ 古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語 (紹介文より) 日本家屋やら着物やら古書だとか、出てくる単語が昭和っぽい雰囲気を出しています。でもその雰囲気は真志喜の家や、出張先の、これもやはり日本家屋よいうテリトリーの中だけで現れる表情だから、余計に際立ってくるのではないかと。 真志喜と瀬名垣の罪の意識。はっきりいって一般人の私にはこれほどまでに古書にかける情熱がなにやら理解できない話。だって真志喜のお父さん○×△。ここまでおもいつけるほどの業界なのでしょうか。深い。 それにしても、なんだかなぁ、この真志喜と瀬名垣の関係は!ここまで曖昧で鈍くて方向は同じ方を向いているのに捻じ曲がってるから結局かみ合ってない、みたいな歯がゆさ!じれったいわ! 思わず見かけたら古書店に入ってしまいそうになる魅力を持っていますよ! |
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『そのとき鋼は砕かれた』/高殿円 ★★★★ たったひとつでいい 心に鋼より固いものをもっているか」 悪神(ゼフリート)《タンクレード≫の継承者となり、無敵の腕力を手に入れたフランチャスカ。だがその代償で、フランは愛する者の記憶から消される"という呪いがかけられてしまう。忌まわしい呪いを解くため、他の継承者の行方を追うフランのもとへ、仮面≪リトス≫に関する情報がもたらされて…? 思いは交差し、やがて大きな流れとなる。 (カバー紹介よ) 今回の舞台はエシャロン。変わった国でいろいろめずらしかったですが、それはそれ、文化の違いってヤツで…。いや、でも全く違いすぎじゃないか?飲み込むのに苦労しました。 シグルドことしーちゃんの「子ども作ろう」発言に始まり、フランの脳内妄想炸裂。便座を盗もうとしたフランに爆笑。あと、ミルミレッドとセルマが意外でした。セルマかっこいい。 |
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『村田エフェンディ滞土録』/梨木香歩 ★★★★ 私は人間だ。およそ人間にかかわることで私に無縁な事は一つもない・・・ 帰国してからも、私は永くこの言葉を忘れない。 宗教とは。国とは。人間への深いまなざしが捉えた青春小説の新境地。 1899年、トルコ。遺跡発掘の留学生村田君の下宿には、英国の女主人、ギリシャ、ドイツの若者がいて熱い交流があった。宗教、民族、国家の根っこから人間を見つめ、その喜びと苦難を描いた新スタイルの青春小説。 『家守奇譚』で名前だけ登場したトルコに留学(?)している村田のトルコ滞在記録。 周りがみんな異国の人ばかりで、人間関係でなかなか四苦八苦している様子な村田が面白いです。 話が進むにつれて人間関係が変わっていく様子がほほえましいですね。鸚鵡が日々確実に進化していますし…。あなどりがたし、鸚鵡です。 私は無知なのでトルコについて知識がないのですが、どうやら数々の歴史の遺跡が眠っている模様。 そして、なんともミステリーなことが存在するのですよ、下宿先の館は!キツネがやってきたり犬がやってきたりして、そのたび館が大騒ぎするのが面白い!! 内容がすごく面白い、というよりスタンブールの風習がものめずらしくて読んでしまった、というのもあるかも。アジアとヨーロッパの接点的な位置にあるから東西の文化が微妙な感じで混ざってる。そのなかでアジの塩焼きとか醤油とかの単語を聞くだけで、自分は日本人だ!と読みながらに胃に訴えかけてきました。 『家守奇譚』は時代無設定でぼやけさせていましたが、こちらはモロに現実直面です。綿貫氏は相変わらずの生活でしたが。(ところであの火の竜ってどういう意味だったの) 最後の”日本”の章では目頭が熱くなるのを押さえ切れませんでした。 |
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『三千世界の鴉を殺し』A/津守時生 ★★★ 『三千世界の鴉を殺し、ぬしと朝寝がしてみたい』 不思議に艶事めいた響きを持った哀切なその歌声に、ルシファードの心臓が強く反応した。 ドクター・サラディン・アラムート。 密かな逃亡者である彼を、ルシファードは守っていくと決めた。 一方サラディンは、無意識のうちにルシファードに<媚香>を使った自分に驚愕していた。 自分は彼を<伴侶>にしたいのか・・・。 急速にひかれあう二人の気持ちをよそに、辺境の軍事基地では日々トラブルがたえない・・・! 華麗にして刺激的!!遠い未来のミステリー・ライフ!! (本著カバーより) 2巻のキーワードは”パープル・ヘブン”です!まあ、なんなのでしょうな。私はそっち系は自らすすんで興味は惹かれないタチですが。 サラディンの「・・・・勝った」発言に微笑み。やっぱり彼も気にしてるんだ!!一気に高感度アップ!!意外に愛らしい性格してるんですね。いつも頭蓋骨頭蓋骨いってるから。 あとはルシファの男タラシっぷりに注目。やっぱり最後もやらかしてくれます。 |
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『三千世界の鴉を殺し@』/津守時生 ★★★★★ 辺境カーマイン基地に新任の大尉がやってきた。 ルシファード・オスカーシュタイン― 軍情報部に大物将校を父に持ち、最高勲章を三つを胸に飾るこの男は、だがすこぶるつきのトラブルメーカーだった。 誰もが息を呑む凄絶な美貌、そして男も女も惹きつけてやまない奔放闊達な性格。 その彼が絶滅した蓬莱人の生き残りである”ドクター・サイコ・サラディン”と出会い、運命の物語は始まった!! 辺境の惑星を舞台に、遠い未来の伝説が開幕!! (本著カバーより) だまされた!なんかいろーんな物にだまされた! ルシファードもサラディンもカジャも、それぞれの分野を極めた美の結集達だけれども、それでもあまりあるあの性格!やっぱり外見より中身だよ!(笑)ものものしい登場だな、と思ったけれど、第一声で「あ、こいつは違う」と…。上に書いた三人がそろう場面のルシファードのカジャに対するあの一言が好き!シリアスで奥深い人間関係があるけれど、、基本的には会話が楽しくてユカイ。 なんといっても絶対に注目して欲しいのはルシファが筋肉隆々の男たちに子どもの歌声に合わせてスキップマラソンを命令した場面!!あれは名作です。 タイトルについて。 ”三千世界の鴉を殺し、ぬしと朝寝がしてみたい” という高杉晋作が詠んだ都々逸なんだって!! 文字のまま三千もの世界の、黒い鴉を殺してずっと暗い夜のままで「ぬし」と一緒にいたい、という意味と、三千世界は仏教用語の三千大千世界(意味は長いので略)で、朝を告げる鳥(恨めしさを鴉表していますよね!)を殺していつまでも夜が続いて「ぬし」と一緒にいたい、という意味に私は解釈しました。 なんて色っぽい! こんな熱烈で激しいラブ・ソングを詠んじゃった高杉晋作に萌えました…!! こんなところで歴史に悶えるなんて! |
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『妖怪アパートの幽雅な日常A』/香月日輪 ★★★★ 人間に、オバケに囲まれ、なんともすがすがしい毎日を過ごしている稲葉夕士。半年振りに帰ってきた妖怪アパートは相変わらずで楽しくて。 心身ともに満ちている毎日!でも今度は、え、魔導師?な春休み。 A巻は暗い部分も少なく、常に明るくテンポのいい話でした。親友の長谷をアパートに招いたときが見ものですね!長谷って!タラシみたい!なんていったってるり子さんに薔薇のハンドクリーム。それをもらって照れるるり子さんがかわいい!もらった花束をちゃんとかざり、ハンドクリームもちゃんと使用しているらしい。なんていじらしい! 将来を不安に思っているところとか、いかにも青春感じです。もう、読んでいて本当に満ち足りた生活を送っているな、と感じました。 そして今回のるり子さんのお料理。 画家の土産の蕎麦を、るり子さんは二種類のメニューにアレンジ。エビのすり身入りあんかけだし蕎麦と、イカと春野菜のてんぷら蕎麦だ。どちらも小ぶりの碗に入れられ、おかわり自由。その横に、なんとも可愛らしい手鞠寿司が添えられている。手鞠寿司は、鯛、サーモン、そしてさっぱり大根の漬物の三種類だった。 ああ、今回も美味そうな描写が…。必見です。 さて、個性的な人間と幽霊があつまる妖怪アパート。今回もどんどん変な人たちが登場していきます。そして夕士もどんどん染まっていきます。そうです、魔導師です。そして漫才な掛け合いで笑いましょう。 |
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『妖怪アパートの幽雅な日常@』/香月日輪 ★★★★★ 中学一年のときに両親を亡くし、親戚の家に厄介になっていた稲葉夕士。高校は寮のある学校に合格したのに、なんとその寮が全焼?そんあのありかよー!?と思いながらも、半年の一人暮らしのため格安アパートを探す夕士。そんな中妙な縁で格安いわくつきアパートの一室を借りることに。 でも、このアパート、出るらしいのです。これが。 オバケが。 なんだかすっごいシビアな現実のなかを生きていた夕士。親戚の家は居心地悪いし、高校は商業系を受験して家を出て堅苦しい空気から逃げ出したい。資格を得て高校を出たら働く、という現実。とてもじゃないが中学生の考えとは思えない。でも親友の長谷の前では中学生な顔を見せるのですよ!その差がありすぎて泣けてきてしまう。 でも、妖怪アパートに入ってからは、夕士のいきいきとした生活が伝わってきます。大家が怖いです。人間だか妖怪だかわからない住人たち。出てくる住人たちは本当にいい人ばかりで、夕士がのびのびと成長していくところがわかります。中には悪いモノもいるけれど、悪いものだって、避けては通れない存在なのです。 アパートにクリという赤ん坊がいるのですが、いつもシロという犬に見守られ、アパートの住人たちに可愛がられているのですが、本気で可愛いです!なんたって、名前の由来が目がクリクリしているところからクリっていわれているのですよ!キュン。 そして、忘れてはいけないのが、この作品をより鮮やかに演出するるり子さんの料理の数々! 薄切り肉のゆば巻きと、焼き茄子の田楽に、鯛の造りはあくまでも上品に。鯛のアラを焼いて丁寧に身をほぐし、ささがきごぼうとダシと卵でとした鯛の身の柳川鍋、これをピッカピカの飯の上にかけて食う。大胆!おまけは、夏野菜と魚介類たっぷりの石焼ソバ!石鍋の中でジュウジュウ音をたてる焼きソバから立ち上がる香りをかぐだけで、力が百倍にもなりそうなコチジャン味だ。絶品! ああ、絶品!このような料理が作品のあらゆるところで登場してきます。るり子さんにも愛。奥ゆかしい女性なのですよ…。 |
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『めざせマのつく海の果て!』/喬林知 ★★ いろんな気がかりを異世界(あっち)に残したまま、地球(こっち)に帰ってきちゃったおれ、渋谷有利(職業・魔王)。もう戻れないのかな、なんて不安になってた矢先に、他人んちの学校のプールから流されてなつかしの眞魔国へ。ところが到着早々、おれを待っていたのは深刻な外交問題。長いこと鎖国状態だった聖砂国とやらがついに動き出したって話だが…。またしても波乱の予感? (本著カバーより) えっと、今回もショックでした。書いてもいいよね?だって一行目に書いてあったし。有利さん、彼女ができたんですって。 一行目からものすごいパンチだったぜ!思わず早くこのオチはなんなの?とあくまで有利さんモテ男説を信じていない私は話を読み進めてしまいました。 今回もあいかわらすなかんじでしたが、だんだん私の好きな話、もとい展開から離れていってるような気がします。なんかなー。読み手側(つまり私)が情報不足なところがあると疲れるのですよね。 しかし注目すべきはギュンギュン。なんだい、かっこいいじゃないか・・・。挿絵も素敵!だてに長くは生きていないね!でも彼最近だんだん超絶美形って設定から離れていってるような。 あと、コンラートと有利の関係はだんだん泥沼化です。うわー!なんだか三角関係っぽいです! |
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『平井骸惚此中ニ有リ』/田代裕彦 時は大正十二年。探偵小説の礎が築かれ始めた時代に、一世を風靡する探偵小説家―その名も平井骸惚。 そこに、むりやり弟子入りを頼み込んだのは貧乏(書生っぽい)の河上太一くん。 ご婦人の助けもあってなんとか居候の身となった河上くんでしたが、弟子とは認めてもらえずに先生には頭があがらず、娘の涼嬢には尻に敷かれる毎日。 そんなある日、先生の知人・池谷是人が不可解な自殺を遂げます。 これは自殺じゃないね―そう言う骸惚先生は「事件解決の折には弟子入りを認めよう」と河上くんい持ちかけりのです。 俄然張り切る河上くんと涼嬢でしたが・・・。 (本著カバーより) まずこの時代がいいよ。はいから。さん書生。主人公の一人称は「小生」…。なんかもうそれだけでうきうき。(え) ストーリーとしてはあっさりですが、その中に組み込まれているこまごまとしたところが非常に魅力的でした。 ます河上くんの「小生」(なんと帝大生なんだって)。リボンとえび茶の袴のお転婆少女。男装麗人。などなど。ああ、なんて大正時代!そしてなんかツボに入ったのは骸惚先生の食が細いってところ…。 人物の中で一番心をとらえたのは平井夫婦の次女・發子ちゃん。すっごいかわいい!發子ちゃんにかかればもう骸惚先生だろうが河上君だろうが、形無しよ!「五年後…」と先生が心配するのもうなずけるかわいさでありまする。(ニンマリ) 見所はずいぶんありますが非常にすっきりとまとまったお話ではないでしょうか。 でもさ、あの始めと終わりにでてくる「この人」って結局誰!? |
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