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『ダレン・シャン ―若きバンパイア―』/ダレン・シャン ★★★★ バンパイアに見込まれ、半分人間、半分バンパイアになったダレンの、巡業サーカス「シルク・ド・フリーク」の一員として生活が始まった。新しい環境にも慣れてきたが、ダレンはどうしても人間の血を飲むことだけはしたくない。半分とはいえバンパイアになったからには、血を飲まなくては生きていけないのに!ダレンの体は日ごと弱まっていき、とうおつあと一週間の命、というところまで追い詰められてしまう…。 新米バンパイアのダレン、一つ階段をのぼる。の巻きでしたね。 どうにかかんばって、人間の血を飲むまいとするのは、まだダレンが人でいたいという気持ちの現われと思うのですが、気持ちとは裏腹に体は血を求めてしまうという、なんとも悲しい生き物の話です。(日本語が…) そして今回も友情最高。 大人になると本当の友達にはなかなか逢わないという風なことが書いてありましたが、話の中のダレンも私も、まだまだ大人ではないので友達が占める割合はすごく大きい。それゆえに、あのラストが!最後には二度とも泣かされそうでした。 ダレンはいつも後悔ばかりです。 ところで、かのサーカス団「シルク・ド・フリーク」の団員の面々、バンパイアにすら、人間扱いされてない気がするんですけど、私だけでしょうか。 |
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『ダレン・シャン ―奇怪なサーカス―』/ダレン・シャン ★★★★
続き気になる…。 |
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『白い犬とワルツを』/テリー・ケイ ★★★ 長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、暖かい子ども達の思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。妻に死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。犬はサム以外の人間の前にはなかなか姿をみせず、声も立てない―。 とても静かなお話でした。動きたくても動かない身体、もう、昔のようには行かないんだと、悲しいほど嘆いている姿は歯がゆかったです。 サムの家族達はみんなユニークで、これはいい家族だ、と何度も微笑。子にはこの、親には親の領分というものがあるんですよね。でも、いつからか、それがかみ合わなくなってしまうときもあるんですよね。 物語の始まりはサム妻の死の、81歳から。サムが亡くなるまで。一人、自分を見失わず生きていこうとする意気が感じられました。歳をとってしまうとどうしても昔のことを思い出さずにはいられないんでしょうか。そして別れを惜しむように知己に会いに行くのです。 いつも、今も、思い返せば輝いているくらいの瞬間を生きていたいと思います。 |
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『三国志 一の巻 天狼の星』/北方謙三 ★★★ 時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。姓は劉、名は備、字は玄徳。その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第一巻。 男くさ。 読む前からわかってたんだけど、読んでみると予想よりもっと…(笑)。熱くて理知的で野心家が多くて、なんとも男々した内容でした。 最初の劉備達がが義勇兵として立った場面は爽快でかっこよかった! が、それからちょっとパワーダウン気味になったような気がします。 私三国志って単純に魏・呉・蜀の3国だけが天下を争うもんだとばかり思ってたんだけど、そこに至るまでに色々あるんですねぇ(素人)。いやだって学校でする内容なんてそこが知れてるでし… 最初の劉備の下りですっかり劉備派な私ですが、最後に周喩が出てきた時は「そうだった。周喩を忘れてた」と再び揺れてます。孫堅孫策孫権ですよ!(何が?) この本読んでて思ったのは十万の軍、とか五千、一万、五万の兵とか、そんな数字言われたって、私には想像できねーよ!!ということです。こともなげにサラッと書かれてますが、兵というからには兵糧とかも必要なわけで。軍の運営ってどうなってるのかしら。人って呼べば集まるものなのかしら。 |
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『流血女神伝 砂の覇王』@〜G/須賀しのぶ ★★★★ ◆8巻◆ ★★★☆ ドミトリアスの皇妃となるか、はたまたミューカレス輿入れか―。カリエの結婚問題がロゴナにおける最大の関心事となる中、ある日、突然彼女はロゴナ宮を離れ、先帝の住まうコーフィリア宮に連れていかされた。その夜、カリエのもとに訪れた客人。なんとそれは、『炎の貴妃』ビアンだった!!そして、告げられた衝撃の事実に、カリエが自ら進むべき道をして下した決断とは!? カリエがあんなんなってこんなんでしたねー。(from あとがき) カリエの髪がのびてたなー。うーん、それもそれでよろしいですな。(←オッサン) サルベーンっていうのが意外でした。(突然)でも私はちょっと後のフォローに不満です。彼ですか。彼ねぇ…。(思案中)今回男っぷりを発揮したミュカも忘れてはいけませんね。どんどん急成長しています。私だったら即ミュカに嫁ぎます。「だから悩むんです」のカリエに拍手!ツボよ。さりげに殺し文句。 ルトヴィアが揺れそうですね。国って大変です。ドミトリアスにはいい人でいて欲しかったのだけれど、そうもいかない様子。国の腐敗。恐ろしい事ね。人事っぽくないし。国を思うって本当に重い。皆がそれぞれの国を思っているのに。生まれ育った国を出て他国に渡ることの複雑さを考えてしまいました。自分はどちらだろうと悩む姿が印象的でした。 見せ場は後半の舞踏会です!(以前似た様なのを見た気もするが)皇帝夫妻VSカリエ&ミュカペアが面白すぎ!対抗してるし。なんだかミュカってツッコミ多いよね、この巻。 |
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『クローディアの秘密』/E.L.カングズバーグ ★★★☆ 少女クローディアは弟を誘って家出をする。行く先はニューヨークのメトロポリタン美術館。そこで生活するうちに、二人はミケランジェロ作とされる<天使の像>にひきつけられ、その謎を解こうとする。 とりあえず私はこんな計画的な家出はみたことないね。私も何度か家出を考えないでもなかったけど、金銭面のことを考えただけで諦めてたから、実行してしまうだけで尊敬です。 序盤の家出のところやメトロポリタンでの1日2日はすいすい読めたんだけど中盤がちょっと長く感じたかな。だらだらと進行してるなー、と思ってたら、例のフランクワイラー夫人が出てきた辺りからは打って変わって饒舌になります。キーワードは「秘密」。後半やっとクローディアが家出をし、ミケランジェロの<天使の像>にこだわった理由がわかってくる。やっぱし中盤を読まなければ得られない読了感だね。言葉に表すには難しい暗黙で共通の意識と言うのがあって、「秘密」をめぐるクローディアとフランクワイラー夫人の会話は慎重で、頭をフルに使うゲームのような緊張感があって面白い。 |
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『姑獲鳥の夏』/京極夏彦 ★★★☆ 古書店の主人にして武蔵清明神社の神主、そして祈祷師、陰陽師といくつもの顔を持つ京極堂こと中禅寺秋彦が奇怪な事件に次々と挑む人気シリーズ一作目。 「十二箇月もの間子供を身篭もっているというのはできると思うかい?」。 東京・雑司ヶ谷の医院を巡る奇怪な噂が巷に広まっていた。医院で生まれた新生児の失踪、そして身篭り続ける妻??家族の依頼を受けた文士・関口と探偵・榎木津が噂を追い、座敷に居座った京極堂はそんな彼らが得た情報をもとに推理する。 上の文を読むとまるで京極堂が主人公と思われそうだけど、関口君の一人称のこの話。 ご存知の方も多いと思いますが、このシリーズ、とにかく分厚い。その厚さの中に内容の濃い話。思えばこの厚さの中によく話が収まったものだと逆に感心。 感想というか、まぁ…長いんであんまり書く気しないや。というわけで。 元祖いじめられっこと名高い関口君を拝めて幸せでした。ありゃあいじめたくなるって(笑)。キャラでいうなら榎木津礼二郎が忘れられません。名前もたいそうですが、彼自身の性格が素晴らし過ぎて。彼の破天荒ぶりは記念物です。 聞くところではこの「姑獲鳥の夏」より次作の「魍魎の匣」の方が評価が高いらしいんだけど私はウブメの方が面白かったです。推理・ミステリーといううより日本の民族のことが書いてある民俗学的な事が書いてあるので勉強になります。今では薄れてきてる週間や因習、またその起源などなど、京極堂に知らぬものなしです。その辺が日本人には面白く、また読ませる所なのではないかと思います。そしてこの作品独自の見解もありますしなかなか興味深い。ただちょっとお子様達にはなんともいえぬ所があったりします。関君がね、やってくれちゃってますよ。 あのラストをおもえばこのシリーズってこの一作限りの予定だったんじゃないかなと思うほど衝撃。 |
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『吸血鬼ハンター"D"』/菊地秀行 ★ 初の菊池作品拝読。所々なんかこそばかゆい表現(意味わかる?)があって、なんでかな、と思って奥付をみると初版は私が生まれる前と発覚。そりゃあちょっとはそーゆーのもあるか。あ、悪い意味じゃなくって、今読むとちょっと昔っぽい表現があるな、くらいです。昔の映画とか見ると妙に浮いてる特殊効果とかあるじゃん。そんな感じ。結構さくさくと読めるお話でしたね。でも私はまだ彼の性格がつかみきれてない・・・。乳搾りの上手いダンピールってあり? |
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