キリの「DIVE!!」読了とラジオドラマ放送記念+夏真っ盛り企画の「DIVE!!」特集ページです。 この夏、更に熱くなってみてはどうでしょうか。ぜひ一読あれ!! |
・各巻紹介
『DIVE!! @ 前宙返り3回半抱え型』/森絵都 講談社 2003.5.29 題材が飛込みというのも新しくていいですね。一見地味な競技かと思っておりましたが、全くそんなことは無く、そしてとても生き生きと選手の心情や、飛込むときの描写があり、妙に共感するところが多々あります。 そしてね、この一巻の、主人公知季の学校生活や恋愛の方での優柔不断なこと…!! 「しっかりせぇや!」と思わず声をかけたくなりました。 ま、大人になるには経験がいるのです。頑張れ知季! ああ、でも、この時期の少年少女達の忙しいこと。家族に勉強に友達に遊びに恋愛に。何かに打ち込むためには、やはりどこかで何かを失わなければいけないのでしょうか。 スポーツの世界が「スポーツマンシップにのっとり…」のような、清々しい世界ではないことを知ります。 ヤルと決めたからには、とことん頑張って、他人が羨むほどの何かを勝ち取って欲しいです。 |
| 『DIVE!! A スワンダイブ』/森絵都 講談社 2003.6.14 ただ飛ぶだけのシンプルな演技だからこそ どんなごまかしも通用しない 舞い上がる白鳥のような ――スワンダイブ 伝説の天才ダイバー沖津白波を祖父に持ち、海でしか飛んだことのなかった飛沫が、初めての試合に挑む。ライバル、審判員、観客…その中心に立つ飛沫はしばし酔うほどの快感を体験する。 しかし、その初めての試合で思わぬアクシデントが発覚し、飛沫は津軽へ帰ってしまう。 飛沫が夏陽子と交わした<契約>と、白波の過去とは? 今回はほんの少しだけアダルト風味のあるお話でした…。いえ、少しだけ。1巻が健全すぎたのかどうなのかはさておいて、飛沫は16歳だと1巻に書いてありましたとだけ親切心で書いておきます。(いや、私が気になったものですから) 今回もしてやられました。1巻で、あれほど前評判を背負って登場した飛沫。そんな彼に逃げたいほどの現実が襲い掛かります。今回のテーマはの挫折と再生といったところでしょうか。 夏陽子との<契約>の内容も明らかになります。 *以下、ネタバレにつき既読の方だけ反転可* 『おれはあそこに、東京に帰るのだと実感した。 自分の意志で。 たぶん、負けるために。』 飛沫が東京へもう一度行くと決心した場面です。もう、今以上に高度な技はできない。周りが期待するような国際的なダイバーにはなれないかもしれない、でも挑戦しようという飛沫の決意。泣かせるじゃないか!!男らしいよ!さすが海の男は違うよ、ちくしょう!(涙) そして東京での夏陽子との会話。これでのたうちまわらずにいられるはずがない。飛沫と一緒にすくわれた気がしました。 そして、ついにオリンピックメンバーの発表が…!? 3巻も楽しみです。 |
| 『DIVE! B SSスペシャル’99』/森絵都 講談社 2003.8.3. まるで真夏に雪でも降ってきたかのようだった。 要一はオリンピック代表の内定が決定した。 念願のオリンピック出場が決定したというのに、要一の周りは波紋が広がってゆく。 オリンピックを共に目指した友人との関係、勝手に動き出す大人の世界は不愉快だ。 あんなに熱望していたオリンピック。なのに何なのだろう、このやるせなさは。 ここにきて初めて陥るスランプ。 でも違う。本当に自分が言いたいのは…。 ここが、と要一はふいに大声を張りあげ、自分の胸ぐらを握りしめた。 「熱くならないんです」 何かね、もう、脱帽です。熱いです。若いです! MDCの兄貴分的存在の要一視点のお話です。 彼の洗練された演技の裏には、自分に厳しい彼だから成せることだったのですね、と痛感します。 「友達も、勉強も、恋も、休日も。オリンピックのためなら犠牲にしたってよかった。」だなんて、素敵過ぎます。 ↓は激しくネタバレ。未読の方は読んじゃダメ。 要一が素敵なのはそれだけじゃないの。 だって、オリンピック代表を返上しちゃうんですよ!?会長と直談判ですよ!? その理由が「ワクワクしない」からですよ。うん、もうそれだけで充分だよ。君の気持ちは充分に分かったよ!要一にとっては切実だよね!!(男泣き) もう惚れるしかないですよ。 要一を取り巻く友人も素敵ね。 後半の日中親善試合もやらかしてくれます。読みながらドキドキしてしまった。 「世界一の大ばかチャンピオンは坂井友季くん、君に決定したよ」 |
| 『DIVE!! C コンクリート・ドラゴン』/森絵都 講談社 2003.8.3 オリンピック代表を決定する選考会。 オリンピック代表の空席はあと一つ。この選考会では600点以上を獲得しないと代表の座は勝ち取れない。 予選を勝ち残った12人と、彼らを応援する人達はそれぞれに想いを胸に大阪へ降り立った。 地を離れ、 宙を求めて、 水へ還る。 「好きなことは、ダイブ!!」 最っ高。なんなんだ、この高揚感は。 4巻は最終巻ということで、知季、要一、飛沫のほかにも、彼らをとりまく人物の視点のお話もあって、読み応えは充分です。 前半はハプニング続きでどうなることか、とはらはらします。 が、本領は後半からでした。 もう、君たちを信じることしかできないんだね!と読みながら悟りました。 ●要一 高熱に悩まされながらも飛び込み台に向かう彼。誰が選考会優勝候補の彼がこのような目にあうと予想していたでしょう!一番私が思いいれてしまったのは要一ではないかと思います。ラストダイブはもう…!! ●飛沫 飄々としたイメージがある彼の心情は思いのほか熱くて切実でした。飛ぶだけで人を魅了する彼。彼はまだまだ諦めませんよね! ●知季 いったい彼は結局総合何点を弾き出したのか。一番素直で、成長したのが知季なのでしょうね。ダイヤモンドの瞳。確かに見せてもらったよ! 最終巻の4巻では、オリンピックの模様は描かれていません。なので余計に、この選考会に特別の思い入れを持ちますね。この選考会で、誰もが全力を出し尽くします! その全力の全てを是非読んでもらいたいものです。 |
・関連リンク
| □森絵都日記『スウといっしょ』□ 理論社ホームページ内にある作者・森絵都さんの日記。 □BOOKS 【M】(【森絵都:公認ファンクラブ】)□ まこりんさまの日記と本の感想中心、贔屓作家の情報ページ。 そして森絵都さん認定の公式ファンクラブです。 |